2011-01-01から1年間の記事一覧
「現代詩手帖」にて短歌時評「来るべきうた」の連載を開始しました。 第1回は歌集「町」についてです。現代詩手帖 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2011/12/28メディア: 雑誌 クリック: 12回この商品を含むブログ (2件) を見る
小川佳世子(おがわ・かよこ)は1960年生まれ。同志社大学経済学部卒業。1999年「未来」に入会し、岡井隆に師事。2006年に出版した第一歌集「水が見ていた」で現代歌人集会賞を受賞している。大学院にて能の研究をした経験も持つ。 京都は仁和寺の近くで生ま…
角川学芸出版「短歌」1月号の特集「ユーモア秀歌で人生を明るく」に、「純白のナンセンス――笹井宏之の『笑い』」を寄稿しました。短歌 2012年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2011/12/24メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 8回この商品…
大谷雅彦(おおたに・まさひこ)は1958年生まれ。「水甕」「ヤママユ」を経て、「短歌人」所属。1976年、高校生の時に応募した「白き路」が第22回角川短歌賞を受賞。当時史上最年少の受賞者として話題になった。しかしその後長きに渡って歌集は出しておらず…
「短歌往来」1月号のリレー連載「promising」に、「水に沈む羊」15首を寄稿しました。http://www.nagarami.org/
大塚寅彦(おおつか・とらひこ)は1961年生まれ。1980年に中部短歌会に入会し、春日井建に師事。1982年「刺青天使」にて第25回短歌研究新人賞を受賞。春日井建没後は、中部短歌会の主宰を引き継いでいる。 プロフィールの通り、短歌研究新人賞を受けてデビュ…
高木孝(たかぎ・たかし)は1968年生まれ。1998年に同人誌「ぱにあ」に参加。2004年に第1歌集「地下水脈」を出版している。 高木と同年生まれの歌人には千葉聡や枡野浩一、1歳下に吉川宏志、2歳下に松村正直がいる。彼らはニューウェーブ短歌の影響を受けな…
水上比呂美(みなかみ・ひろみ)は1951年生まれ。青山学院女子短期大学国文学専攻科卒業。大学で高野公彦に学び、2001年に「コスモス」に入会。2009年に第56回コスモス賞を受賞。同年、第1歌集「ざくろの水脈」を出版した。 初めて水上比呂美の名に注目した…
野口あや子(のぐち・あやこ)は1987年生まれ。2004年に「幻桃」、2006年に「未来」に入会。松村あや、加藤治郎に師事。2006年、「カシスドロップ」で第49回短歌研究新人賞。2010年に第1歌集「くびすじの欠片」で現代歌人協会賞を最年少で受賞した。短歌研究…
フラワーしげるは1955年生まれ。「かばん」購読会員。2010年に「世界の終わりとそのとなりの社員食堂」で短歌研究新人賞の最終選考を通過している。 フラワーしげるの作風は、定形に収まっていないという点では自由律といえるがしかし本来の意味での自由律と…
「短歌新聞」11月号に菱川善夫著作集第8巻『未来への投弾』を書評を寄稿しました。http://www4.ocn.ne.jp/~tanka/page035.html
書肆吉成発行の「アフンルパル通信」第12号に、長歌「はじめて恋人ができたきみに贈る歌」を寄稿しました。 詳細は書肆吉成さんのブログにて。http://diary.camenosima.com/
島内景二(しまうち・けいじ)は1955年生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院修了。古典文学を専門とする国文学者であり、電気通信大学の教授を務める。その一方で塚本邦雄に師事した歌人でもあり、1985年の創刊準備号から「玲瓏」に参加している。 笠間書院…
本田一弘は1969年生まれ。福島県会津若松市在住の歌人で、「心の花」所属。2000年に「ダイビングトライ」で短歌現代新人賞を受賞し、第1歌集「銀の鶴」で日本歌人クラブ新人賞、第2歌集「眉月集」で寺山修司短歌賞を受けている。「眉月集」は後書きの散文部…
久山倫代(くやま・みちよ)は1961年生まれ。愛媛大学医学部卒業。在学中より朝日歌壇に投稿を始め、1991年に「かりん」に入会。第1歌集「夏のバッカス」は1993年に刊行した。本職は皮膚科の医師である。 「かりん」に入会したのは29歳のときであるが、作歌…
短歌総合新聞「梧葉」秋号に小島なお「サリンジャーは死んでしまった」の書評を書きました。http://homepage2.nifty.com/goyou/歌集 サリンジャーは死んでしまった (コスモス叢書)作者: 小島 なお出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2011/07/28メディア: …
先月より発足した吉田一穂研究会。一穂の地元北海道からその業績を見直してゆくべく始まった勉強会である。第2回である本日は、小樽文学館副館長の玉川薫氏をゲストスピーカーに招いた。玉川氏は福井県出身で、北大文学部を卒業後、東京の出版社勤務を経て開…
大野誠夫(おおの・のぶお)は1914年生まれ、1984年没。茨城県龍ヶ崎中学校卒業。十代の終わりに画家を志して上京し、同じ頃に「短歌至上主義」に入会。杉浦翠子に師事して作歌を始めた。「短歌至上主義」解散後は「鶏苑」を経て「砂廊」(のちに「作風」と…
比較文学者であり詩人でもある管啓次郎(すが・けいじろう)の、随筆家としてのデビュー作である。1989年に弘文堂より単行本化されたが、ここ数年で作家として大きく名を上げ、21年の時を経て河出文庫より文庫化された。 この本はブラジル旅行記である。滞在…
目黒哲朗(めぐろ・てつお)は1971年生まれ。二松学舎大学文学部卒業。1990年に「原型」に入会し、斎藤史に師事。1993年「つばさを奪ふ」で第4回歌壇賞。長野県で教員をしながら歌人活動を行なっている。歌集「CANNABIS」、選歌集「セレクション歌人 目黒哲…
飯沼鮎子(いいぬま・あゆこ)は1956年生まれ。1990年に「未来」に入会し、大島史洋に師事。1992年に短歌現代新人賞を受賞し、1994年に第1歌集「プラスチックスクール」を上梓。1999年には「サンセット・レッスン」でながらみ書房出版賞を受けている。 日本…
やすたけまりは1961年生まれ。「未来」所属。2009年に「ナガミヒナゲシ」で第52回短歌研究新人賞を受賞し、2011年に第1歌集「ミドリツキノワ」を出版した。 やすたけの短歌の最も目立つ特徴は、植物名が頻出することである。受賞作からして植物にちなんだタ…
黒田雪子(くろだ・ゆきこ)は1971年生まれ。15歳から短歌を作り始める。2003年に「星と切符」で第46回短歌研究新人賞を受賞し、「未来」に入会。今年の8月に第1歌集「星と切符」を出したのであるが、これは出版社を通したものではなく手作りの私家版である…
歌誌「かばん」では十二月号誌上にて「近代短歌から〈かばん〉へ」をテーマとする特集を予定しております。 それにあたり、近代短歌の評価の傾向を調べるためのアンケートを作成いたしました。こちらで用意いたしました近代歌人の作品から、好ましいと思った…
中田有里(なかた・ゆり)は1981年生まれ。2006年に「今日」で第5回歌葉新人賞次席となり、歌誌「pool」に所属している。 「今日」は日常生活を断片的に描いたような連作である。起伏の少ないローテンションな世界観のなかに、微妙なねじれがある不思議な味…
菊池孝彦(きくち・たかひこ)は1962年生まれ。1989年に「短歌人」に入会し。2010年に第1歌集「声霜」を出版した。仙台市在住の歌人である。 しやぼんだま吹けば五彩がひとときをいろどる 目のまはりをかるくして 予兆あらかた過ぎてしづもるゆふぐれや 「鳩…
櫟原聰(いちはら・さとし)は1953年生まれ。京都大学文学部国文学科卒業。「ヤママユ」に所属し、前登志夫に師事。1989年に第一歌集「光響」で第15回現代歌人集会賞を受賞した。奈良県の高校の教頭先生とのことである。過去の作品は日本ペンクラブのウェブ…
竹村公作(たけむら・こうさく)は1949年生まれ。高校時代より作歌を始め、「ツゴイネルワイゼン」「グラフィティ」「身中の虫」「力道山が死んだ」「企業戦士と呼ばれたりして」と5冊の歌集を出している。2002年より「礫の会」主宰。兵庫県丹波市に住み、会…
正式なタイトルは『大リーグ・ドレフュス事件 二遊間の恋』、原題は『The Dreyfus Affair』。邦訳は石田善彦。1992年にランダムハウスより刊行され、1995年に邦訳版が出た。この作品は野球小説であり、ゲイ小説であり、恋愛小説である。そのすべての分野にお…
本阿弥書店「歌壇」9月号の特集「異なる世代の考え方に触れる―短歌の現在」に寄稿しました。 「文体」の項担当で、タイトルは「まだ恋ぢやない」です。歌壇 2011年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 本阿弥書店発売日: 2011/08/12メディア: 雑誌 クリック: 7回…