2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧
千葉聡は1968年生まれ。東京学芸大学教育学部卒業、國學院大學大学院文学研究科博士課程満期退学。「かばん」所属。1998年に、「フライング」で第41回短歌研究新人賞を受賞した。「微熱体」と「そこにある光と傷と忘れもの」という二冊の歌集を出している。 …
ワイパーをグニュグニュに折り曲げたればグニュグニュのまま動くワイパー 第1歌集「シンジケート」から。角川短歌賞応募作であった「シンジケート」の時点からすでに入っている歌であり、選考座談会でも評価された歌である。歌意は明解であり、ワイパーをグ…
吉沢あけみは1947年生まれ。群馬大学教育学部国語国文学科卒業。「地中海」を経て、「氷原」所属。第1歌集「うさぎにしかなれない」は1974年の刊行である。この少女趣味的でセンチメンタルなタイトルはとても現代的であり、全共闘時代バリバリに出された歌集…
熊谷龍子は1943年生まれ。宮城学院女子大学日本文学科卒業。1967年「詩歌」に参加し前田透に師事。「詩歌」廃刊後は「青天」を経て「礁」に参加。宮城県気仙沼市在住の歌人である。小学校の国語教科書に「森は海の恋人」という植林活動を行う漁師の話が載っ…
一気筒死んでV7 「海に着くまではなんとかもつ」に10$ 第1歌集「シンジケート」から。「シンジケート」には自動車の歌が多い。そして年を経るに連れて穂村が自動車を詠むことは少なくなっていっている。自動車というアイテムは、高度経済成長期からバブル…
清原日出夫は1936年生まれで、2004年没。北海道中標津町の農家に生まれ、立命館大学法学部を卒業。「塔」に入会し高安国世に師事した。大学在学中から安保闘争に関わっていた学生運動家であり、学生安保歌人として「東の岸上大作、西の清原日出夫」と呼ばれ…
正岡豊は1962年生まれ。奈良県立北大和高校卒業。1979年頃から短歌をはじめ、1985年前後に「短歌人」に入会。1990年に第1歌集「四月の魚」を刊行したままいったん作歌を中止し、しばらく短歌から離れていた。その間は安井浩司という俳人を知ったのをきっかけ…