トナカイ語研究日誌

歌人山田航のブログです。公式サイトはこちら。https://yamadawataru.jimdo.com/

2012-01-01から1年間の記事一覧

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「現代詩手帖」1月号の短歌時評、今回は中野敏男『詩歌と戦争―白秋と民衆、総力戦への「道」』を取り上げました。http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/

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http://www.kadokawagakugei.com/zasshi/tanka/ 角川学芸出版「短歌」1月号に「青空依存症」7首とエッセイ「今年の抱負」を寄稿しました。http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_828.html 「現代詩手帖」12月号・現代詩年鑑に短歌年評「〈倫理〉の…

現代歌人ファイルその206・角宮悦子

角宮悦子(つのみや・えつこ)は1936年生まれ。1958年「一路」に入会し山下陸奥に師事。1968年「詩歌」に入会し前田透に師事。1984年の「詩歌」解散後は「はな」を創刊し自ら代表を務めている。1974年に第1歌集『ある緩徐調』を出版。その他『銀の梯子』『は…

現代歌人ファイルその205・荒井直子

荒井直子(あらい・なおこ)は「塔」所属。2005年に「紙の柩」で第48回短歌研究新人賞候補となり、同年に第1歌集『はるじょおん』(ながらみ書房)を出版した。作歌を始めたのは1995年、20歳のときだったということなので1975年頃の生まれということになる。…

現代歌人ファイルその204・廣西昌也

廣西昌也(ひろにし・まさや)は1964年生まれ。「短歌人」所属。2006年に「末期の夢」で第5回歌葉新人賞を受賞。2012年に第1歌集『神倉』(書肆侃侃房)を出版。本業は医師で、和歌山市在住である。 歌集のタイトルである『神倉』は廣西がかつて住んでいた新…

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「現代詩手帖」11月号の短歌時評。今回は我妻俊樹の怪談を題材に「短歌的文体」について書きました。 http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/「短歌研究」11月号ではエッセイ「心の火をめぐって 『世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密』出版風雲記」を寄…

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「短歌往来」10月号の「特集 菱川善夫の世界」、1979年の短歌といけ花のコラボ展のことを中心に書きました。また、松木秀さんが拙歌集『さよならバグ・チルドレン』の書評をご執筆下さっています。福島泰樹さんの日誌では、テンポラリースペースでの来札ライ…

現代歌人ファイルその203・野尻供

野尻供は1938年生まれ。「茨城歌人」を経て1974年に「心の花」に入会。1982年に歌集『鉄の歌』を刊行。解説は佐佐木幸綱。その他合著『竹柏の葉』がある。 野尻は家業の鉄工所を経営しながら作歌活動を行っている歌人であり、それゆえにタイトルは『鉄の歌』…

現代歌人ファイルその202・佐藤りえ

佐藤りえ(さとう・りえ)は1973年生まれ。1997年「短歌人」入会、同人を経て現在は無所属。2003年に第1歌集『フラジャイル』を刊行している。 『フラジャイル』というタイトルの意味は「取扱注意」。荷物の輸送時に使われる表示である。その意味の通り、触…

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「現代詩手帖」10月号の短歌時評では、永田和宏『歌に私は泣くだらう』、佐藤弓生『うたう百物語』を引きながら、短歌と〈物語〉の関係について書いています。現代詩手帖 2012年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2012/09/28メディア: 雑誌 クリ…

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週刊読書人9月28日号の「著者から読者へ」のコーナーに『世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密』について寄稿しました。 http://www.dokushojin.co.jp/backnumber/2012%E5%B9%B49%E6%9C%8822%E6%97%A5%E5%8F%B7「朔日」10月号に栗原寛歌集『窓にはゆめを、ひか…

現代歌人ファイルその201・田村元

田村元(たむら・はじめ)は1977年生まれ。北海道大学法学部卒業。1999年に「りとむ」に入会し、2002年に「上唇に花びらを」で第13回歌壇賞を受賞。2012年、第1歌集「北二十二条西七丁目」を刊行した。 歌集のタイトルは北大時代に居住していた札幌市の地名…

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北海道新聞9月19日号付け夕刊に、エッセイ「寺山修司から穂村弘へ 『世界中が夕焼け』とそれからのこと」が掲載されました。 寺山修司と穂村弘の比較論となっています。

現代歌人ファイルその200・荻原裕幸(4)

未刊歌集『永遠青天症』は全既刊歌集を収めた『デジタル・ビスケット』に全篇収録されている、現在のところの荻原裕幸最新歌集である。この歌集から現在に至るまでの作風は確立されているといってよさそうだ。 虹を胡桃とバッハを夢で少しづつ消化してゐるぼ…

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「歌壇」10月号に加藤治郎歌集『しんきろう』、岡井隆『岡井隆の短歌塾 入門編』の書評を寄稿しました。「井泉」9月号の「リレー小論 短歌は生き残ることができるか」に評論「もっといろんな人に会いたい」を寄稿しました。 歌壇 2012年 10月号 [雑誌]出版社…

現代歌人ファイルその200・荻原裕幸(3)

第4歌集『世紀末くん!』は1994年の刊行である。歌集巻頭の「みづいろ前線」に寄せた文章には、「典型的なモラトリアムの青年だつたぼくの二十代。就職とか結婚とか、生活にかかはる大半を先送りにして、何かはあるだらうと自己表現の可能性を素朴に信じてゐ…

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現代詩手帖9月号に短歌時評「来るべきうた」掲載。今回は岡部史『お菓子のうた 甘味の文化誌』を取り上げています。9月8日の「itak」第3回イベントにてパネラーを務めます。http://itakhaiku.blogspot.jp/「guca紙(4)」に短歌「アルカナ愚恋抄」7首を寄稿…

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北海道新聞8月26日付朝刊の「この一冊」というコーナーにて、高階杞一詩集『早く家へ帰りたい』を紹介させていただきました。読売新聞8月29日付夕刊に『世界中が夕焼け』についてのインタビュー記事が掲載されます。

現代歌人ファイルその200・荻原裕幸(2)

第3歌集「あるまじろん」における荻原裕幸の展開を見ていこう。前書きの「ウッドストックの憂鬱」は「ウッドストックがこの街にゐてくれたらとても楽しいだらう。」という一文から始まる。スヌーピーでおなじみのウッドストックのことである。反実仮想として…

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「アフンルパル通信」第13号に長歌『啄木遠景』を寄稿しました。 冬に釧路のジャズ喫茶「This is」で管啓次郎さんらが行った朗読会に参加させていただいた際に読んだものです。 詳細は書肆吉成ホームページで。http://camenosima.com/ また、代官山蔦屋書店…

現代歌人ファイルその200・荻原裕幸(1)

荻原裕幸(おぎはら・ひろゆき)は1962年生まれ。愛知県立大学外国語学部フランス学科卒業。1986年の「玲瓏」創刊に参加し、塚本邦雄に師事。1987年「青年霊歌」にて第30回短歌研究新人賞を受賞。「青年霊歌」「甘藍派宣言」「あるまじろん」「世紀末くん!…

現代歌人ファイルその199・谷岡亜紀

谷岡亜紀(たにおか・あき)は1959年生まれ。早稲田大学中退。1980年「心の花」に入会し佐佐木幸綱に師事。1994年歌集「臨界」で現代歌人協会賞、2006年歌集「闇市」で前川佐美雄賞および寺山修司短歌賞を受賞している。なお、男性である。 谷岡の短歌世界の…

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「現代詩手帖」8月号に短歌時評「来るべきうた」掲載されています。 今回は永井祐歌集『日本の中でたのしく暮らす』について。現代詩手帖 2012年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2012/07/28メディア: 雑誌 クリック: 5回この商品を含むブログ…

現代歌人ファイルその198・藤沢螢

藤沢螢(ふじさわ・けい)は別名・久木田真紀、1970年モスクワ生まれ…というのは仮のプロフィール。1989年に久木田真紀の名前を使って応募した「時間(クロノス)の矢に始めはあるか」で、第32回短歌研究新人賞を受賞した。その時19歳の女性というプロフィー…

現代歌人ファイルその197・伴風花

伴風花(ばん・ふうか)は1978年生まれ。明治大学法学部卒業。1999年より「かばん」所属。2004年に第1歌集「イチゴフェア」を出版している。 「イチゴフェア」はタイトルからもうかがえる通り、甘酸っぱい相聞歌集だ。 歯みがきをしている背中だきしめるあか…

現代歌人ファイルその196・島田幸典

島田幸典(しまだ・ゆきのり)は1972年生まれ。高校在学中より「牙」に所属し、石田比呂志に師事。京都大学法学部進学後は京大短歌会に入会。2001年、「光の変容」で第47回角川短歌賞次席。2002年、第1歌集「no news」で現代歌人協会賞、現代歌人集会賞を受…

現代歌人ファイルその195・松原未知子

松原未知子(まつばら・みちこ)は1950年生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。「未来」短歌会に所属し、岡井隆に師事。歌集に「戀人(ラバー)のあばら」(1997)、「潮だまり」(2004)がある。 「戀人のあばら」というタイトルで感づいた方もおられるだろ…

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「現代詩手帖」7月号に短歌時評「来るべきうた」第6回掲載です。 今回は新城貞夫と賀村順治を取り上げています。現代詩手帖 2012年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2012/06/28メディア: 雑誌 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る

現代歌人ファイルその194・田川みちこ

田川みちこ(たがわ・みちこ)は1953年生まれ。1990年より「未来」の古参会員であるアララギ系の歌人・宮岡昇に師事し、「樹液」の創刊に参加した。1991年に歌集『記憶端子』を刊行している。「かばん」に所属していた時期もある。 『記憶端子』は短歌を始め…

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「短歌」7月号に『夢の氷河史』10首を寄稿しました。 また付録の「短歌手帳」にも『水に沈む羊』(「短歌往来」2012年1月号)からの一首が収録されています。短歌 2012年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2012/06/25メディア: 雑誌 クリ…