トナカイ語研究日誌

歌人山田航のブログです。公式サイトはこちら。https://yamadawataru.jimdo.com/

2012-01-01から1年間の記事一覧

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角川短歌ライブラリー『決定版 短歌入門』に一部寄稿しました。 付章の「短歌名言録」という項目を執筆しています。角川短歌ライブラリー 決定版 短歌入門作者: 秋葉四郎,岡井隆,佐佐木幸綱,馬場あき子,『短歌』編集部出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: …

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「短歌研究」7月号の特集「うたう☆クラブ 10年の軌跡」の中の「うたう☆クラブのころ」というコーナーにエッセイを寄稿しました。短歌研究 2012年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 短歌研究社発売日: 2012/06/21メディア: 雑誌 クリック: 5回この商品を含むブ…

現代歌人ファイルその193・佐久間章孔

佐久間章孔(さくま・のりよし)は1948年生まれ。日本大学中退。「未来」にて岡井隆に師事。1988年、「私小説8(曲馬団異聞)」で第31回短歌研究新人賞を受賞。歌集に『声だけがのこる』(1988)がある。 アンソロジー『現代の第一歌集 次代の群像』に収め…

現代歌人ファイルその192・笹原玉子

笹原玉子(ささはら・たまこ)は1948年生まれ。中央大学中退。1986年より「玲瓏」に所属し、塚本邦雄に師事。『南風紀行』『われらみな神話の住人』といった歌集があるほか、『この焼跡の、ユメの、県』という詩集もある。 歌集『南風紀行』では塚本邦雄が解…

「新かばん三兄弟交換日記」の告知

「かばん」6月号にて小特集「新かばん三兄弟 〜僕らの町から〜」に参加しました。 伊波真人、法橋ひらく、山田航の3人で、「地元」をテーマにしたエッセイと短歌連作を発表しています。 それにあたって特集の基礎となった「新かばん三兄弟交換日記」のブログ…

現代歌人ファイルその191・大崎瀬都

大崎瀬都(おおさき・せつ)は高知県四万十市出身で、「ヤママユ」に所属している。1978年に『望郷』で第24回角川短歌賞を受賞した。『海に向かへば』『朱い実』の二つの歌集がある。 大崎は高校生時代からすでに作歌を始めていたようであり、『海に向かへば…

現代歌人ファイルその190・白瀧まゆみ

白瀧まゆみ(しらたき・まゆみ)は1957年生まれ。愛知県立大学外国語学部中退。1988年に「未来」入会し、岡井隆に師事。現在は光栄堯夫主宰の「桜狩」同人。1990年、「Bird lives − 鳥は生きている」で第1回歌壇賞を受賞。1991年に第1歌集「自然体流行」を刊…

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現代詩手帖6月号に短歌時評「来るべきうた」第5回が掲載されています。 今回は高島裕について取り上げました。現代詩手帖 2012年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2012/05/28メディア: 雑誌 クリック: 10回この商品を含むブログ (3件) を見る

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「短歌研究」6月号の特集「没後百年 石川啄木」に、「啄木が死なない理由―〈上京〉がつなぐ近代と現代〉という論考を寄稿しました。短歌研究 2012年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 短歌研究社発売日: 2012/05/21メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 4回この…

現代歌人ファイルその189・原田禹雄

原田禹雄(はらだ・のぶお)は1927年生まれ。京都大学医学部卒業。塚本邦雄が寺山修司、岡井隆、春日井建らよりすぐりのメンバーに声をかけて創刊した歌誌「極」の同人の一人だった歌人である。「極」終刊後は「喜望峰」などに依った。「瘢痕」「錐体外路」…

現代歌人ファイルその188・藤田武

藤田武(ふじた・たけし)は1929年生まれ。「潮音」「環」に所属。岡井隆や塚本邦雄らとともに前衛短歌ムーブメントの中で注目を浴びた歌人の一人であったようだ。「現代短歌大系10」の現代歌人作品集に「反涅槃(ニルヴァーナ)へ」という作品が収録されて…

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5月11日付北海道新聞夕刊に連載エッセイ「すごろくロゴス」の第5回『ダッシュビルとロミオメロン』が掲載されました。

現代歌人ファイルその187・酒向明美

酒向明美(さこう・あけみ)は「未来」所属の歌人で、2001年に第1歌集「ヘスティアの辺で」を刊行している。プロフィールとしては、金沢市在住であることと、30代なかばに短歌を始めて10年以上経ってから歌集を出したということくらいしかわからない。 「ヘ…

イベント出演のおしらせ

5月12日に開催される「俳句集団itak」の旗揚げイベント、シンポジウム「あえて今、花鳥風月を考える」のパネラーを務めさせていただきます。詳細はこちらのアドレスから。http://itakhaiku.blogspot.jp/

現代歌人ファイルその186・樋口智子

樋口智子(ひぐち・さとこ)は1976年生まれ。1999年「りとむ」に入会し、2006年に「夕暮れを呼ぶ」で第17回歌壇賞受賞。2008年の第1歌集「つきさっぷ」で第15回日本歌人クラブ新人賞を受賞している。 「つきさっぷ」というタイトルは札幌市の地名「月寒」の…

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「弦」19号に短歌『犀と雪」8首を寄稿しました。 http://homepage2.nifty.com/iku-a/gen_tankakai/new.html短歌同人誌「率」創刊号の特集「自選5首評」に寄稿しました。 5月6日の文学フリマに出品されるそうです。 http://ritsu8810.blog.fc2.com/

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今日4月27日(金)北海道新聞夕刊に、連載エッセイ「すごろくロゴス」第4回『国語辞典で「水切り」遊び』が掲載されています。

現代歌人ファイルその185・嵯峨直樹

嵯峨直樹(さが・なおき)は1971年生まれ。法政大学社会学部中退。「未来」にて岡井隆に師事し、2004年に「ペイルグレーの海と空」で第47回短歌研究新人賞を受賞。2008年に第1歌集「神の翼」を出している。 まず作風の大きな柱のひとつとなっているのが、性…

現代歌人ファイルその184・滝沢亘

滝沢亘(たきざわ・わたる)は1925年生まれ。立正大学文学部中退。1942年に「多磨」入会、1953年に「形成」に入会し、木俣修に師事。少年時より肺病と闘い、サナトリウムに入りながら作歌活動を続けた。1966年、41歳で没した。 1963年刊行の第1歌集「白鳥の…

現代歌人ファイルその183・長谷川と茂古

長谷川と茂古(はせがわ・ともこ)は1961年生まれ。徳島大学工学部中退。1995年「中部短歌会」に入会。2004年に中部短歌会新人賞を受賞。2010年に第1歌集「幻月」を出版している。その作風は、人を食ったペンネームにふさわしい謎めいたものである。 水無月…

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明日4月6日付け北海道新聞夕刊より、連載エッセイ「すごろくロゴス」が始まります。毎週金曜日掲載、3ヶ月間の予定です。今までひとりで楽しんできた「言葉遊び」をどんどん放出してゆく内容です。初回のテーマは「回文」。

現代歌人ファイルその182・高瀬一誌

高瀬一誌(たかせ・かずし)は1929年生まれ、2001年没。東京経済大学卒。「をだまき」にて中河幹子、「短歌人」にて小宮良太郎に師事し、「短歌人」編集、発行人などを歴任した。製薬会社の広告部や、「短歌現代」の編集部に勤めていたこともある。 高瀬は戦…

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「現代詩手帖」4月号の短歌時評、今回は野一色容子『ナンジャモンジャの白い花 歌人清原日出夫の生涯』を中心に、清原日出夫について描きました。現代詩手帖 2012年 04月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2012/03/28メディア: 雑誌 クリック: 4回こ…

現代歌人ファイルその181・三枝浩樹

三枝浩樹(さいぐさ・ひろき)は1946年生まれ。法政大学文学部英文学科卒業。「沃野」「風車」「反措定」「かりん」を経て1992年「りとむ」創刊に参加。植松寿樹、植田多喜子に師事。歌人の一家に育ち、兄の三枝昂之も著名な歌人である。 兄の三枝昂之は思想…

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秋田魁新報3月19日号朝刊に、「全県短歌大会講師・穂村弘さんのこと」を寄稿しました。 5月に開催される秋田県の第73回全県短歌大会にて穂村弘さんが講師を務めることになり、穂村さんの紹介文を書かせていただくことになりました。 秋田県の方、ご関心あれ…

現代歌人ファイルその180・佐々木六戈

佐々木六戈(ささき・ろっか)は1955年生まれ。詩人・鷲巣繁雄の短歌集を読んで作歌を始めたが、その後俳句に転向し1992年より俳句結社「童子」に参加。しかし再び短歌への挑戦を始め、2000年に「百回忌」で第46回角川短歌賞を受賞した。俳人として一定の地…

現代歌人ファイルその179・野口恵子

野口恵子(のぐち・けいこ)は1975年生まれ。早稲田大学理工学部卒業。シンクタンクに勤務するかたわら、田島邦彦が講師を務めていた短歌教室に通い始めたのがきっかけで2003年に「開放区」に参加。2005年に第1歌集「東京遊泳」を出版している。 「東京遊泳…

現代歌人ファイルその178・大口玲子

大口玲子(おおぐち・りょうこ)は1969年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。「心の花」に所属し、佐佐木幸綱に師事。 作歌を始めたのは早く、高校時代から新聞歌壇に投稿をしていた。1998年、「ナショナリズムの夕立ち」で第44回角川短歌賞。1999年第1歌集…

現代歌人ファイルその177・中川佐和子

中川佐和子(なかがわ・さわこ)は1954年生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。1984年に「未来」に入会し、河野愛子に師事。1992年に「夏木立」で第38回角川短歌賞、2000年「河野愛子論」で第10回河野愛子賞を受賞。歌集に「海に向く椅子」「卓上の…

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「現代詩手帖」3月号に短歌時評「来るべきうた」第3回が掲載されています。 今回は岡井隆「わが告白」と枡野浩一「結婚失格」について。現代詩手帖 2012年 03月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2012/02/28メディア: 雑誌 クリック: 5回この商品を含…