トナカイ語研究日誌

歌人山田航のブログです。公式サイトはこちら。https://yamadawataru.jimdo.com/

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

北海道歌人会総会のトークセッションに参加します

7月4日(日)に行われる北海道歌人会総会にて、トークセッションのパネラーをすることになりました。 日時 2010年7月4日(日)午前11時〜12時 場所 札幌市中央区大通西13丁目 札幌市教育文化会館 道内若手歌人3人によるトークセッション パネラー 北辻千展(…

現代歌人ファイルその91・中津昌子

中津昌子は1955年生まれ。東京女子大学卒業。1987年に「かりん」に入会し馬場あき子に師事。1991年に「風を残せり」で第6回短歌現代新人賞を受賞している。「風を残せり」「遊園」「夏は終はつた」「芝の雨」の4冊の歌集がある。 第1歌集「風を残せり」は199…

穂村弘百首鑑賞・90

笑い声まだ響いてる ミル・マスカラスの覆面(マスク)が剥された夜 第2歌集「ドライドライアイス」から。ミル・マスカラスというのはメキシコの著名な覆面レスラーである。「ドライドライアイス」が発刊された頃から活動しているが、なんと今も現役らしい。…

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角川「短歌」7月号に『ランブルフィッシュ』10首を寄稿しました。 同号には同じ「かばん」の同人である辻井竜一さんも寄稿しておられます。 お目通しいただけたら幸いです。短歌 2010年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2010/06/25メディ…

現代歌人ファイルその90・田中佳宏

田中佳宏は1943年生まれで、2008年に病没している。放射線技師を経て故郷の埼玉県妻沼で農業を継ぎ、「新日本歌人」や「個性」などに参加した。 1971年に出された第1歌集「黙って墓場へ降りてゆくわけにいかない」はその大胆なタイトルが印象的である。加藤…

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「短歌研究」7月号の特集「批評について思うこと」に『批評体験の原点』を寄稿しました。 お目通しいただけると幸いです。短歌研究 2010年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: 短歌研究社発売日: 2010/06/21メディア: 雑誌この商品を含むブログを見る

穂村弘百首鑑賞・89

まなざしも言葉も溶けた闇のなかはずれし受話器高く鳴り出す 第1歌集「シンジケート」から。投稿作の「シンジケート」からすでにある歌だが、この連作には「電話」というモチーフが頻出する。作られたのは80年代であるので、もちろん携帯電話ではなく受話器…

カルチャー講座の講師を務めました。

札幌市自閉症・発達障がい支援センター「おがる」様主催のカルチャー講座にて、成人当事者として講師を務めてきました。参加者の方々は主に発達障害児の保護者の方や特殊教育の関係者の方でした。発達障害の当事者としての体験談に基づいた歌を解説したあと…

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「短歌新聞」6月号の「新人立論」の欄に書かせていただきました。 「かばん関西」ブログhttp://kabanwest.exblog.jp/に転載させていただいております。 お目通しいただけると幸いです。

現代歌人ファイルその89・棚木恒寿

棚木恒寿は1974年生まれ。立命館大学理工学部卒業。1990年「音」入会、1997年に第14回「音」短歌賞を受賞。2007年、第1歌集「天の腕」で第51回現代歌人協会賞を受賞した。高校生時代から歌を始めていることになり、かなり出会いは早い。高校時代の部活の顧問…

現代歌人ファイルその88・山崎郁子

山崎郁子は1963年生まれ。園田学園女子大学卒業。「短歌人」「かばん」に所属し、1990年に歌集「麒麟の休日」を刊行。また、穂村弘の歌集「シンジケート」の担当編集者であったことも知られている。 山崎の短歌は基本的に口語旧仮名で作られている。私自身も…

現代歌人ファイルその87・長尾幹也

長尾幹也は1957年生まれ。滋賀大学経済短期大学卒業。結社に所属せず朝日新聞の歌壇に長年投稿を続け、1993年に無所属のまま第1歌集「月曜の朝」を出版した。同年に「青幡」に入会。1994年には朝日歌壇賞を受賞した。 短歌におけるプロフェッショナルとアマ…