トナカイ語研究日誌

歌人山田航のブログです。公式サイトはこちら。https://yamadawataru.jimdo.com/

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

現代歌人ファイルその104・斉藤光悦

斉藤光悦(さいとう・こうえつ)は1962年生まれ。明治大学法学部卒業。1988年、加藤克巳の「個性」に入会。1992年に第1歌集「群青の宙」を出している。1993年、個性新人賞受賞。「個性」解散後は沖ななもの「熾」に寄っていたが休会しているそうである。 加…

掲載情報

「短歌」10月号の特集「馬場あき子の近業」に寄稿いたしました。 「私の好きな馬場あき子の歌」で2008年の歌集『太鼓の空間』を担当させていただきました。 お目通しいただければ幸いです。http://www.kadokawagakugei.com/zasshi/tanka/短歌 2010年 10月号 …

現代歌人ファイルその103・紺野万里

紺野万里は1947年生まれ。福井大学卒業、名古屋大学大学院修士課程修了。「未来」所属。近藤芳美に師事。2000年、「冥王に逢ふ―返歌」で第43回短歌研究新人賞受賞。2008年、「星状六花」で第34回現代歌人集会賞受賞。「過飽和・あを」「星状六花」の二つの歌…

現代歌人ファイルその102・成田れん子

成田れん子(なりた・れんこ)は1927年に生まれ、1959年に33歳で逝去した。北海道在住で、病気がちの身を抱えながら作歌活動を行ない、1951年に第1歌集「笛を吹く魚」を刊行した。詩や童話なども書いていたが、その後は忘れられた歌人だったようである。2010…

穂村弘百首鑑賞ロスタイム・「ごーふる」について

「ごーふる」は第1歌集「シンジケート」にあとがき代わりに付された散文詩(掌編小説ともいえるかもしれない)である。この短い一篇には、穂村弘が「シンジケート」の短歌だけでは伝えきれなかったことを改めて掬いなおそうという意図が込められている。歌集…

現代歌人ファイルその101・吉野亜矢

吉野亜矢(よしの・あや)は1974年生まれ。「未来」「レ・パピエ・シアン」所属。2001年に未来賞を受賞し、2004年に第1歌集「滴る木」を上梓している。神戸市在住の歌人のようである。 「滴る木」という表題にもあらわれているが、この歌集には植物のイメー…

現代歌人ファイルその100・西田政史

西田政史(にしだ・まさし)は1962年生まれ。愛知県立大学外国語学部卒業。「玲瓏」にて塚本邦雄に師事し、1990年に「ようこそ!猫の星へ」で第33回短歌研究新人賞を受賞。1993年に歌集「ストロベリー・カレンダー」を刊行している。 西田の文学とのつながり…