眼をとじて耳をふさいで金星がどれだかわかったら舌で指せ 第二歌集「ドライドライアイス」(1993)から。穂村弘の歌にはしばしば、ライトなサディズムを思わせる描写が出てきます。掲出歌のように、女性の視覚と聴覚を遮断して舌で金星を指させようとすると…
終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて 少なくとも僕は平成最大の歌人だと思っている穂村弘。第一歌集「シンジケート」はもはや古典となった感すらあります。しかし評論で扱われるときはもっぱら「ニューウェーブの旗手」としての側面ば…
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