トナカイ語研究日誌

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2011-04-17から1日間の記事一覧

一穂ノート・17

1930年、一穂32歳の時に刊行された第二詩集『故園の書』はアナーキズム的文学論の影響を強く受けた散文詩である。1923年に高橋新吉が登場し、1925年に萩原恭次郎が登場した。そういったダダーイズム文学の流れの下にあるようにも感じられる。 「空」は衒学的…