11月21日付の朝日新聞に短歌時評を寄せました。蝦名泰洋と野樹かずみの両吟歌集『クアドラプルプレイ』について取り上げています。
短歌研究12月号「短歌研究年鑑」に「短歌2021書き留めておきたいこと」を寄せました。
M-1グランプリ2021年の「1回戦TOP3」動画だけを見て10組選んでみます。1回戦の面白いところは、決勝の情勢を占うものには全くならないところ。技術だけで流して軽く通る有名コンビと、ここでTOP3に入ってネタがYouTubeにあがるだけでも全然変わってくる無名コンビが混在しています。洗練されてゆく上位予選よりも、ほどよくアングラ感があって1回戦ならではの雑多な魅力のある10組です。
テンポとタイミングが完璧。驚きながら復唱するだけで笑いをとれるツッコミの実力が凄まじいです。
掛け合いが気持ちのいい喧嘩漫才。台本を感じさせません。
「○○顔」大喜利だけでよくこんなにたくさん考えつくなあ。関西弁のテンポのよさがうらやましく感じられる漫才です。
中盤からなぜか突然リズムネタになっていく展開が楽しいです。
地域いじりですでに人気のコンビですが、毒舌の対象の幅が拡がって進化しています。
不動産の相談を題材にした一問一答型の漫才。ボケの一つ一つに破壊力があっていいです。
ほぼ1個のボケで2分間走り切っています。地肩があるコンビの1回戦の戦い方ですね。
福岡のコンビ。ちょっと古臭さを感じてしまうスタンダードなコント漫才ですが、博多弁の漫才を完成させていて素晴らしい安定感です。
決勝進出経験のあるコンビだけにほぼ流している漫才ですが、挨拶ネタとして完璧ではないかと。ツッコミの異常なまでに説明的なフォローが一周回って楽しくなってきます。
これまで1位通過の組から選んできましたが、敗者復活枠としてあえて1位通過以外から選ぶとしたら、この組。男性1人女性4人という珍しい構成を完璧に活かしています。新しい漫才の可能性を感じさせます。