トナカイ語研究日誌

歌人山田航のブログです。公式サイトはこちら。https://yamadawataru.jimdo.com/

モノローグ紀行&「文庫この新刊!」

北海道新聞のモノローグ紀行、11月27日付夕刊に掲載。今回は南区の丸重吾橋。

朝日新聞11月28日付朝刊に「文庫この新刊!」掲載。今回取り上げたのは、穂村弘『短歌ください 明日でイエスは2010才篇』(角川文庫)、大岡信『詩人・菅原道真 うつしの美学』(岩波文庫)、原武史『「民都」大阪対「帝都」東京 思想としての関西私鉄』(講談社学術文庫)の3冊。また、同日付の朝日新聞の記事「フロントランナー」では穂村弘さんが取り上げられており、その中でもコメントを寄せております。

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詩人・菅原道真――うつしの美学 (岩波文庫)

詩人・菅原道真――うつしの美学 (岩波文庫)

  • 作者:大岡 信
  • 発売日: 2020/10/16
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

短歌ください 明日でイエスは2010才篇
短歌ください 明日でイエスは2010才篇
短歌ください 明日でイエスは2010才篇

芸人歌会&公明新聞

12月4日(金)19時から第8回芸人歌会が生配信されます。今回も講師役で出演です。そして今回は特別ゲストとして俵万智さんをお招きします。配信は「さつよしTV」のYouTubeチャンネルにて。

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公明新聞」11月16日付に小池昌代『かきがら』(幻戯書房)の書評を寄せました。

 

かきがら

かきがら

 

 

 

野性時代&モノローグ紀行

野性時代12月号発売です。野性歌壇「実在するバンドの名前」発表号です。そして11月のお題は「色」です。たくさんお待ちしております。

北海道新聞11月13日付夕刊にモノローグ紀行掲載。今回は消えた地名・山元町。

 

小説 野性時代 第205号 2020年12月号 (KADOKAWA文芸MOOK 207)

小説 野性時代 第205号 2020年12月号 (KADOKAWA文芸MOOK 207)

  • 発売日: 2020/11/11
  • メディア: ムック
 

 

日記っぽい何か

えらく懐かしい歌詞とメロディが世間を席巻している。ホフディランのデビュー曲「スマイル」だ。オロナミンCのCMで森七菜という若手女優が歌って話題になった。1996年にリリースされたこの曲が、突如2020年にCMに使われて、リバイバルヒットしているのだ。

それにしてもなぜ「スマイル」なのだろう。今37歳である私は10代の頃にホフディランをずいぶん聴いた。この選曲をしたCM制作者は、間違いなく同世代だろう。何しろこの曲、リリース当時は別にそれほど売れたわけではない。オリコンチャート最高位は59位である。

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CMで森七菜が演じているのは高校生だと思われるが、一体どういう経緯でこの曲を知ったという設定なのだろう。そんな高校生は90年代J-POPオタクとしか言いようがない。たぶん8センチCDの存在を知っている。

そういえば昨年には、the pillowsの「Funny Bunny」も女性ボーカリストがカバーしてアクエリアスのCMに使われていた。1999年のアルバムの曲である。同世代がCMの制作側である程度の地位を築き始めたのだろうか。90年代の決してメジャーではないJ-POPが再発掘されてカバーされるというのは最近のCMの流行りなのかもしれない。

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もし自分が90年代J-POPを復活させるカバーを提案できるとしたら、と考えるといくらでも思いつく曲が出てくる。「リリース当時はそれほどヒットしなかった」というのが条件だ。

まずあげたいのは堂島孝平。平成のシティポップ・プリンス。業界的にはすごく高く評価されていてKinKi Kidsへの曲提供もしたりしているけど、本人の曲はヒットに恵まれない。間違いなく天才だと思うのだが。他人への提供曲も悪くないけど、やっぱりあのあどけない歌声の本人の歌唱が最高なのに。一番有名だろう曲はこち亀のアニメソング「葛飾ラプソディー」なのだが、実は「スマイル」もこち亀のエンディングテーマだった。こち亀つながりで復活できないものか。ただ復活させるとしたら「葛飾ラプソディー」ではなくて、「ロンサムパレード」(1997年)、「Remember」(1998年)あたりが一番キラキラしていて女性がカバーしても映えそう。

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Fish&Chips「ハーシー」(1998年)も、今聴いても古びない名曲だ。ハイテンションにポップなサウンドと、初デートで緊張する男の子の気持ちという青くさすぎる歌詞の取り合わせが絶妙だった。2008年にAcid Black Cherry(元Janne Da Arcのボーカルのソロプロジェクト)がカバーするなど、根強く愛されている曲だ。なお原曲の歌詞にポケットベルという語が使われているが、Acid Black Cherryのカバー版ではさすがに古いと判断されてそこだけ直されている。でも再カバーするなら、あえてポケットベルのままにしたいところだ。

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the autumn stoneのデビュー曲「君がいなかったら」(1999年)も思い入れのある曲だ。北海道出身のバンドだったので、叙景的な歌詞に親近感がわいた。同時期にやはり北海道で活動していたダッチマン(サカナクションの前身バンド)は曲が難解でいまいち理解できず、the autumn stoneのフォーキーなロックサウンドが好きだった。女性がアカペラで歌うとすごく似合うと思う。

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野性歌壇お題発表&ビッグイシュー

「小説野性時代」の野性歌壇、11月のお題は「色」です。

〆切は11月30日です。

post.kadokawa.jp

ビッグイシューニッポンの社長394号の特集「いよいよ、短歌」に寄稿しました。自身の短歌との出会いの話や、1980年代以降の生まれの歌人5人の紹介をしたりしています。同時寄稿者は井上法子さん、木下龍也さんです。

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朝日新聞「文庫この新刊」がウェブに載りました。

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北海道新聞「モノローグ紀行」10月30日付夕刊は江別市元江別の古墳群。

「びーぐる」49に短歌時評を寄せました。阿波野巧也『ビギナーズ・ラック』、相原かろ『浜竹』、公木正「ナイト・クルージング」などについて書いています。